機関投資家やヘッジファンドがアルゴリズム取引を行う背景

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アルゴリズム取引は、主に機関投資家やヘッジファンドのファンドマネージャにより使われています。

機関投資家やファンドマネージャが取引を行う背景は、

  1. ポートフォリオのリバランス(保有銘柄の自体の変更、または数量の変更)が地合いや企業業績によって頻繁に起こりうるため
  2. キャッシュ・フローの対応(投資家からの解約等に応えるための資産の売買)
  3. 投資政策の変更
  4. ポートフォリオ・マネージャの交替などがある

 

などがありますが、こうした取引は相当程度の頻度で起こるので、その取引による取引コストがポートフォリオの損益に大きく影響してきます。

また運用資産規模が大きくなればなるほど、運用パフォーマンスが低下するとの結果を得ている実証分析は数多く、その要因の一つに取引コストが挙げられています。

機関投資家の取引コストとアルゴリズム取引

  • 取引手数料:     取引所に支払う売買手数料、証券会社に支払う委託手数料や口座維持管理費
  • 投資に伴うコスト: 遅延コスト、税金
  • 売買に伴うコスト: マーケットインパクト、タイミングコスト、スプレッド
  • その他のコスト:    機会コスト

上記のものがコストとして広く理解されています。

こうした取引コストを少しでも抑制するために生まれ、発展してきたのがアルゴリズム取引です。

アルゴリズム取引とは、あらかじめ定められたアルゴリズムに従って機械的に売買する金融商品の売買執行形態です。

アルゴリズム取引自体は古くから存在していましたが、2000年代前半辺りからコンピューター技術の進歩により、急激に発展し、その利用が拡大しました。

 

それに伴い、主要国の株式市場や為替市場で売買の速度が上昇したり、注文数の増加と小口化が進みました。

日本においても東京証券取引所が2010年初に売買システムを刷新(アローヘッド)し、高速化をしたのは外国人投資家からの強い要望を受けたからです。

 

東京証券取引所におけるアルゴリズム取引の割合

[colored_box color="light‐red"" corner="sq"]2012年7月時点で、東京証券取引所に占めるアルゴリズム取引は(HFTハイ・フリークエンシー・トレーディングを含めると)発注自体だと45%。

そのうち約定に対する比率も28%ほどとなっています。売買代金は36%を占めるまでになっています。
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つまり取引を行ううえでアルゴリズム取引をより理解する必要が増してきています。

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