レンディング市場の需給で将来の株価が分かる

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ヘッジファンドが信用売り(空売り)を行う場合は、個人投資家のように日本証券金融から株券を借りるのではなく、ブローカー(主に外資系証券会社)があいだに入って、株式を多く保有する生命保険会社などからレンディング(貸し株)を行うのが普通です。

その場合は毎日発表される日証金貸借取引残高とか関係がないので、どれくらいショート(空売り)がその銘柄に入っているのかは分かりません。

また大量保有報告書もブローカーの証券会社名で出てくるの、どこのヘッジファンドが売り仕掛けを行っているのか分からないことが多いです。

 

大量の株数を売るには

様々なヘッジファンドが日本株を売買していますが、ヘッジファンドによっては発行済株数の数%をショートに傾けてくる場合があります。

 

この場合は先にレンディングによって売る株券を手配しなければなりません。

 

レンディングはBloombergチャットを使ったり、電話で問い合わせたり、ネットの専用サイトが用意されていたりと、様々な方法で株券を手配をするわけです。

 

その時に銘柄とそれくらいの株券を手配したいかと伝えるのですが、手配した株は全てを使う(空売る)のではありません。手配しておきながら一株も使わない(空売らない)場合もあります。

 

その場合は一切手数料は掛かりません。

手数料が掛かるのは手配した株を使った場合だけです。

 

例えばある銘柄を10万株売りたいと考えたとすると、市場が開く前に15万株ほど手配をお願いするのです。(極端に100万株でも手配出来ますが、あまりに手配する株数と使用する株数が違うとブローカーからペナルティがある可能性があります)

 

レンディングに掛かる手数料は

生命保険会社や大株主等から株券を借りるわけですが、そこにはレンディング市場と呼ばれるものが存在します。

最近ではネット証券でもSBI証券やカブドットコム証券が個人投資家から株券を集めて、こうしたレンディング市場へ参入をしてきています。

借り手と貸し手の需給割合、つまり借り手が多数押し寄せれば当然貸し手は手数料を高めに設定するようになります。

その手数料をチェックすれば、どの株に売り需給があるのかが大まかな想像が出来ます。

上場間もない株などでは、その動きは顕著に表れ、JALが上場したばかりの時では、レンディングでJALの株券を手配するのが非常に難しく、JALの潜在的な売り需給が読み取れました。

 

ヘッジファンドはこうした企業の株を買うことは避ける傾向にあるのも事実です。

 

一般の個人投資家がレンディング市場の需給を知ることは現時点では難しく、不公平と思われるかもしれませんが、個人投資家は制度信用銘柄ならダウンティックに50単位空売れる点は有利です。ヘッジファンドは絶対にダウン・ティックに売ることは出来ないからです。

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